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高校生や専門学校生に奨学金を貸し付けている大阪府の出資法人「府育英会」
（会長、橋下徹知事）で、平成２０年度末の奨学金の滞納者数が約３万５０００人、
滞納金額が約５０億円に達することが２８日、分かった。平成１４年度と比べて
滞納金額はほぼ倍増しており、高校奨学金事業を行っている全国の団体でも
ワースト１。返済能力がありながら返還しない“逃げ得”に歯止めをかけるため、
橋下知事の主導で滞納ゼロ作戦室を設置し、５月から本格回収に乗り出す。
府私学・大学課によれば、平成１８年度末時点で、府育英会が３年以上の
滞納者に対して送付する支払い督促申し立て予告件数は２５３０件。このうち、
１１０７件が住所不定などの理由で連絡が取れず、３１７件については給与の
差し押さえなどが可能となる支払い督促を裁判所に申し立てた。予告の段階で、
完済または、部分支払いに応じたのは１３１５件だった。
滞納ゼロ作戦室は事務局（大阪市都島区）内に設置。２３人だった職員を
１２人増員し、悪質な滞納者らに対して電話で督促する。
▽産経関西
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