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(前略)
日本では「中華料理」というカテゴリーがあり、その名前を見ただけで中国が
関係していることは一目瞭然だろう。「中華料理」のなかで最も広く知られているのは、
中国が起源のラーメンである。
中国のラーメンが日本に入って来た起源は、一説には明の時代に訪日した朱舜水によるものと
言われている。彼は学者であったため、武士であり同じく学者であった徳川光圀の庇護を受け、
中国の学術のほかに中国の飲食習慣も徳川光圀に教えたと伝えられている。
しかし、これが事実だったとしてもラーメンを口に出来たのは徳川光圀やその周囲の人間に
限られていたであろう。ラーメンという名が正式に日本に伝わったのは1900年ごろ、日本での
発祥地は横浜中華街とされており、当時はまだラーメンではなく、支那そばと呼ばれていた。
ラーメンが日本人に大いに受けいれられたのは源来軒と来来軒の中国人店主をはじめとする
中国人移民の功績によるものが大きい。彼らは中国各地の料理を日本に伝え、支那そばが
今日のようなラーメンになるような大変革をもたらしたのである。
正式に伝わってからわずか100年ほどしか経っていないにもかかわらず、簡単なスープに
入っただけの麺は劇的な発展を遂げ、日本はラーメン王国と呼べるほどにまでなっているのだ。
*+*+ サーチナ 2009/04/28[07:42] +*+*
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