09/04/27 21:40:35 0
公立中学校で英語を教えている先生に話を聞いてみた。
「私は教えていないです。よって現在、私の学校ではほとんどの生徒が筆記体を書けません。
とはいえ生徒は何故か筆記体に憧れて書きたがるので、名前くらいは教えたりもしていますね。
積極的に『覚えたい!』と言ってきた生徒には、昔の教材をコピーしてあげたりもしますが、
時々黒板にばーっと筆記体を書くとわーっと声があがるくらい、筆記体はレアな存在になっています。
授業ではコミュニケーションを重視しているのと、海外では筆記体を実際に使用している人が
少ないこともあって、私は教えていないんですよ」
なるほど。たしかに、海外で出逢う文字が美しい筆記体だったことは実際一度もない。
個人的所感では、英語圏に限らず、アルファベットはブロック体を独自に崩して
書いている人が多い気がする。海外のカフェの黒板に“筆記体風”に書かれた
「本日のオススメメニュー」など、全く読むことができなくて、常に質問してしまうし……。
そういえば以前アメリカに住んでいた友人も、「お年寄りは筆記体を使っているけど、
若い人はみんな使わないよ。パソコンで打つ機会が増えたから書かなくなったんじゃない?」と言っていた。
そんなこんなでいつの間にかレアな存在になっていた筆記体。
筆記体愛好者としては少々淋しいけれど、これもまた時代の流れなのかもしれません。
(磯谷佳江/studio woofoo) (おわり)