09/04/25 23:19:26 0
豚インフル、米国で拡大するおそれ
【ニューヨーク24日内藤毅】メキシコの首都メキシコ・シティなどで感染者が相次いでいる豚イ
ンフルエンザに対し、米疾病対策センター(CDC)は24日、米メディアに対する記者会見を行っ
た。同局は、米国内でも感染拡大が迫っており、すでに防止することが難しい段階に入っていると
語った。
この日、CDCのリチャード・ベッサー局長代理は、メディアにカリフォルニアとテキサスで発
見された8人の豚インフルエンザ感染に対し、メキシコと同じく人から人への感染である可能性が
高いと語り、「懸念が拡大している」と述べた。
今回、発見されたインフルエンザ・ウイルスは、鳥と豚、ヒトのインフルエンザ・ウイルスが混
合した新種。鳥インフルの遺伝子特性は北米大陸で、豚インフルは北米やヨーロッパ、アジアなど
で広く見られるウイルスの特性を持っていると言う。
ベッサー氏は、メキシコでの感染者14人から採取したサンプルのうち、半数が今回の豚インフル
と同じA型H1N1型と判明。メキシコで感染拡大しているものと、同じ株である可能性が高いと
見られる。しかし、死亡者が出ているメキシコの症例とは違い、発熱と嘔吐、下痢と言った比較的
軽い症状のみで、いずれも快方に向かっている。
CDCは予防ワクチンを国内に配布する準備も進めているが、すでに感染爆発が起こる下地がで
きている可能性もある。備蓄してあるワクチンも今回の豚インフルに特化したものではなく、「遺
伝子が適合する」株であるため、どれだけ効果があるか分からない状況だ。ベッサー氏は、「(予
防接種や隔離などによる)感染拡大への対策を打つには、遅きに失した可能性も」と語っている。
一方、米政府はメキシコなどへの渡航制限・中止勧告は出していないものの、感染が報告された
地域などを特定。風邪のような症状が出た場合、速やかに医療機関で診察を受けるよう、薦めてい
る。
(略)
2009/4/25 22:11
世界日報:URLリンク(www.worldtimes.co.jp)