09/04/25 19:06:53 0
(>>1の続き)
■過酷な採点作業
こうしたミスが多発した原因はどこにあったのか。兵庫県では平成3年に県立農業高校で夜に
教職員が答案を改ざんする事件が発生。これを受けて、翌年から採点の期限を原則、試験当日と
することを入学者選抜要綱に盛り込んだ。
不正防止のための策だったが、教員らの過度の疲労を生み、今回の大量ミスの要因となった
との声もあがっている。40人以上の答案でミスが発覚したある高校では、教員らは試験当日の
午前7時半に登校。採点作業がすべて終了したのは深夜の午前0時だったという。16時間を超す
勤務で、教員1人につき延べ300枚近い答案を採点したという。
また、採点作業は3人の教員が違う色のペンで行っているが、解答用紙には配点を記入する欄が
1つしかなく、「色が混ざって見にくい」と、解答用紙の様式を問題点に挙げる声もある。
さらに兵庫県立高校の一般入試では、合否判定の半分は内申点で評価されており、ある大手学習塾
の講師は「内申点の占める割合が高いことも、気が緩む原因なのでは」と指摘する。
■過去にもあった?
県教委では今回の大量のミス発覚を受けて、当日採点の見直しや、外部委員会を設けて再発防止に
取り組むとともに、過去5年分の答案について、すべてを再点検する方針を示している。しかし、
先の塾講師は「これまで発覚していなかっただけで、過去にもミスがあるはず。非常に不信感を
抱いている」と話した。
~おわり~