09/04/25 07:19:20 0
滋賀県立安土城考古博物館(同県安土町)は二十四日、展示のために借りていた吉野ケ里遺跡(佐賀県)
出土の重要文化財のガラス管玉くだたま十数個を誤って落とし、割ったと発表した。
博物館によると、二十三日午後五時半ごろ、男性学芸員(63)がきれいに並べ直すためにガラスケースから
展示台ごと引き出した際、台が傾き、約七十センチ下のじゅうたんを敷いた床に落とした。
管玉は水色で直径〇・六―一センチ、長さ一・八―六・八センチ。四十六個がネックレス状に糸でつながっており、
うち十数個が互いにぶつかるなどして割れた。台には、ほかに重文の銅剣や鏡の計七点が載っていたが、
落下せず無事だった。
博物館は二十四日に文化庁に報告した。約三十個の破片を集め、詳しい破損状況を調べて修復する方針。
管玉は二十五日からの特別展で展示する予定だった。
学芸員は二十四日、記者会見し「大変申し訳ない。取り扱いには細心の注意を払っていたが、残念で悔しい」
と謝罪した。
吉野ケ里遺跡は弥生時代最大級の環濠かんごう集落。管玉を保管している佐賀県社会教育・文化財課によると、
約二千二百年前(弥生時代中期)の管玉で、一九八九年に北墳丘墓の甕棺かめかんの中から見つかった。
支配者層の副葬品とみられ、大型の管玉が大量に出土した非常に貴重な例という。
ソース
中国新聞 URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)