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２０歳代の知人女性を乱暴しようとしたとして、強姦(ごうかん)未遂容疑で
福岡県警に逮捕されて懲戒免職処分となったが、福岡地検が不起訴（嫌疑不十分）
とした県警元警部（４９）について、福岡検察審査会は２３日「起訴相当」と
議決した。
議決書などによると、元警部は昨年２月、捜査協力者だった女性（当時２７歳）
を福岡市中央区内のホテルに連れ込み、乱暴しようとしたとして、同３月に逮捕
された。元警部は一貫して容疑を否認し、地検は同６月「起訴に足る証拠がない」
として不起訴にした。女性は同７月に審査会に審査を申し立てていた。
審査会は、元警部の供述について「証拠と明らかに一致しない点があり、
信用できない」と指摘。女性の供述を「信用できる」として「容疑事実は明らか」
と判断。「警察官を信用する女性を巧みにだました悪質な性犯罪」と結論づけた。
この事件を巡っては、元警部も女性を虚偽告訴容疑で告訴。地検は女性を不起訴
（嫌疑不十分）とした。元警部が女性の不起訴を不当として申し立てた検察審査会
も２３日開かれ、「不起訴相当」と議決した。
女性は代理人弁護士を通じて「検察は議決に従って起訴していただきたい」と
コメント。福岡地検の吉浦正明次席検事は「内容を検討して対応したい」と
話している。
▽読売新聞
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