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医薬品製造のムネ製薬（兵庫県淡路市）は、使用後のムダな液残りが減って効き目を
より実感できる「コトブキ浣腸（かんちょう）ひとおし」を拡販する。
家庭用浣腸といえば“イチジク”と連想させる不動のトップ企業のイチジク製薬も受けて
立つ構えで、今年３月には対抗する新商品を発売。長らく無風状態にあった市場に
“浣腸戦争”が勃発（ぼっぱつ）しそうだ。
「ひとおし」はアコーディオンのような蛇腹構造の柔らかな容器を採用し、浣腸は“卵形”が
当たり前という８０年来の歴史を覆したのが大きな特徴。卵形では容器のお尻の部分が硬く
て液残りしやすい点を改善した。握力の弱いお年寄りでも片手で軽く“一押し”すれば簡単に
使用でき、液残り発生を内容量の１０～１５％と半分以下に抑えた。
「もったいない」「全部入らないと効き目が悪いのでは？」という長年の従来品への不満を解消。
０６年８月の発売以来、単一商品としては業界でも例をみないヒットを放った。売れ筋の３０グラム
１０個入りで店頭の実勢価格は７８０～８８０円
メーカー勢は“一強”のイチジク製薬が指名買い需要にも支えられて比較的高価格帯の商品群を
そろえ、“それ以外”のムネ製薬を含めた４～５社が価格競争でドングリの背比べを続ける構図が続いてきた。
しかし、「ひとおし」のヒットを機にムネ製薬が“それ以外”の中から頭一つ抜け出し、０８年の出荷数
（プライベートブランド向けを含む）の推計シェアはイチジク製薬の３０％対し、ムネ製薬は２番手の
２２％と猛追している。
イチジク製薬の新商品「楽おし」は伝統の卵形を守りつつ液残りや逆流も抑えたのが特徴。これに対し、
「ひとおし」はふたを取ったまま縦に置いても倒れず、ノズル部が汚れないなど衛生面に配慮した。
URLﾘﾝｸ(www.business-i.jp)
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