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県は二十三日、子ども家庭課の四十代の男性職員がパチンコ中に乗用車が
盗難被害に遭い、延べ約三千二百人分の医療費助成の受給者データを
紛失したと発表した。氏名や住所が特定される個人情報は含まれていないという。
県によると、職員は帰宅途中の二十二日午後八時ごろ、横浜市泉区の
パチンコ店駐車場に停車し、パチンコをした。同十時二十分ごろ、駐車場に
戻ったところ、左後部の窓ガラスが割られてフロッピーディスク（ＦＤ）十一枚を
入れたかばんがなくなっていたため、泉署に被害を届けた。
ＦＤには昨年三月～今年一月に障害者自立支援や未熟児養育、小児慢性
特定疾患医療で国や県の助成制度を利用した延べ三千二百人分の受給者番号や
公費負担額などが記載されていた。紛失情報は、県のサーバーなどで復元可能という。
県規定では個人情報を庁舎外に持ち出すには所属長の許可が必要だが、職員は
課長の許可を取っていなかった。職員は「厚労省への報告書をつくるのに時間が
掛かり、自宅で作業をしようと思った」と話しているという。県は個人情報の取り扱い
ルールなどを見直す方針だ。
神奈川新聞 カナロコ 2009/04/23
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