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アサヒビールとキリンビールのシェア(占有率)争いが熱い。
1~3月のビール類出荷量でキリンが四半期ベースで2年ぶりに首位を奪還すると、
アサヒは発泡酒などで相次いで新商品を発売し巻き返しを図る。
◇節約志向追い風◇
キリンが逆転したのは、節約志向の高まりで価格の安い「第3のビール」が伸びたためだ。
1~3月期の全出荷量に占めるビールの割合は48%。前年同期より約4ポイント下がり、
四半期として初めて5割を切った。
キリンは発泡酒、「第3」に強力ブランドがあり、ビール以外の出荷が伸びるほど有利だ。
22日には「第3」の新商品、「コクの時間」を6月に発売すると発表した。加えて発売20年目の
「一番搾り」を刷新し、原料を麦芽100%に替えてコクを深めた。各社が1~3月のビール商品の
販売数量を前年から10%以上減らす中、一番搾りは1・7%増と健闘した。
◇新商品で追撃◇
アサヒは2月に「第3」の「アサヒ オフ」、3月に発泡酒「クールドラフト」を発売し、弱点とされる
ビール以外を強化した。5月に発売する麦芽100%のビール「ザ・マスター」は、コクを重視し、
業界では一番搾りに対抗する本格派ビールとみられている。
◇広告表現でも◇
両社の争いは広告表現を巡る「場外戦」に発展している。「第3」は酒税法上、麦を使わない
「その他の醸造酒」と、麦を使う「リキュール」に分かれる。08年の「第3」の販売数量では
キリン「のどごし<生>」が1位。だが、麦を使った「リキュール」に限れば「クリアアサヒ」が
1位となり、アサヒは「麦の新ジャンル、ナンバーワン」と売り出した。
キリンは「市場を混乱させる」として2月分の統計から「第3」の内訳を開示するのをやめ、
サントリーとサッポロビールも追随した。クリアアサヒは来年、
「ジャンル1位」を名乗れない可能性がある。(戸田雄)
4月22日23時52分配信 読売新聞
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