09/04/22 19:52:54 0
中国で開催されるモーターショーでは、毎回のように「山寨(パクリ)」版の車を見ることが出来る。
今回の上海モーターショーに出展された車の中では吉利汽車のGEはロールスロイスに酷似し、
力帆汽車の320はBMWグループのMINIに酷似している。
中国の自動車産業は「山寨(パクリ)」の道を歩き続けている。以前はソ連のトラックや
乗用車を模倣していた。聞こえの良い言い方をすれば「参考」であり、聞こえの悪い言い方をすれば
「剽窃(ひょうせつ)」、今風に言えば「パクリ」である。
中国メーカーは「パクリ」の道を歩み、発展してきた。双環汽車のSUV「CEO」は
BMWのX5に酷似し、BYDのF3はトヨタ・カローラに酷似しているなど枚挙に暇が無い。
中国でのモーターショーでは毎回、少なくない数の山寨自動車が登場するが、外国メーカーはこの機を
利用して山寨自動車を探し、裁判を通じて模倣行為を排除しようとしている。しかし、これまでの
模倣行為に関する裁判を見ると、パクった側が勝訴していることが分かる。
中国政府は知的財産権を保護しているというものの、中国は世界最大のパクリ大国となっている。
自動車のみならず、IT・通信産業や服飾産業など、ほぼ全ての産業において「山寨」が
存在するのである。「山寨」の発展は中国国内の消費者にとっては消費への敷居を下げることになる。
また、経済発展を促進し、産業の競争度合いを強めるものでもある。業界にとっても庶民に
とっても、「山寨」は弊害よりも利益のほうが大きいのである。
米国アポロ計画はナチスの科学技術の上に成り立った成功であるし、日本の学習能力の高さが
日本の経済発展をもたらしたが、学習ですら模倣であろう。韓国の自動車産業、電子産業、
半導体産業も米国や日本の先端技術を模倣し、それから改善することでイノベーションを手に入れたのである。
つまり、模倣も剽窃も実は正常なことであり、模倣したことのない人がこの世に
存在するだろうか?最も重要なのは、模倣の上にイノベーションがあることで、
模倣を通じて技術を自らのものにすることなのである。
(略)
URLリンク(news.searchina.ne.jp)
前
スレリンク(newsplus板)