09/04/22 11:21:25 ZRWt20vd0
>>221
合成の誤謬という経済用語がある。個人は自己の利益を最大化する
方向に合理的に判断しているが、それら個々人の判断が積み重なった
総体としては、状況が悪化し、個々人も不利益を被る現象を示す言葉だ。
例えば、不景気になると個人は貯蓄を増やし消費を控えて、事故の生活を
守ろうとするが、結果として、一層の需要低下を引き起こし、景気の悪化に
拍車がかかってしまうというような現象だ。
選挙についても、個々人は、自己の利益と直結している、付き合いの長い
世襲議員を当選させようとするが、結果として、政治家の能力よりも
人的つながりと利益誘導のみが優先されることとなり、政治レベルの低下と
国力の低下を引き起こして、国家全体として貧しくなり、自らへの
利益誘導もうまくいかなくなるという結果を招く。
これを、解決するには、全国で一斉に、この悪習を制限する事が必要になる。
ある地域では、世襲を問題として世襲議員を落選させても、他の地域では
世襲がまかり通り、結果として、長期にわたって政界に居続けたという理由で
そういう世襲議員がより強い権力を政党や国会で発揮する結果となり、
結局、どの地域も世襲させて、長く同じ人物を政界に置くほうが得だと
考えるようになるんだよ。