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今春入試を行った兵庫県立高校の実に八割以上で発覚した採点ミス。
県教委は「合否に影響はなかった」とするものの、高校入試の信頼性を揺るがす事態に、
二十日、記者会見した大西孝県教育長は「あってはならないこと。受験生の気持ちを考えると
申し訳ない」と苦渋の表情で語るしかなかった。
千五百件に及ぶミスはなぜ、起きたのか。
今回、最も多い四十五人分、五十二件の採点ミスがあった西宮市の県立鳴尾高校。
重松司郎校長は「解答用紙に点数の小計を書く欄がないことが、集計ミスにつながった一因」と
釈明する。
ミスのあった答案は、採点者が小問ごとの点数を欄外に記し、それを足し合わせる過程で
計算を間違っている例が多かったという。この傾向は、部分点のある記述問題で目立ったといい、
県全体でも記述問題の多い科目でミスが多かった。
採点期間の短さを指摘する声もあった。県教委は、一九九一年に起きた入試答案改ざん事件を受け、
翌年度入試から採点作業を「原則当日に完了させる」方針とした。
県西部の県立高校教諭は「採点が終わったのは午前二時。前日から準備をして朝から試験監督。
二十時間近い勤務で正確な採点ができるだろうか」と話す。
市立高入試では、チェック体制の不備も露呈した。公立高校入学者選抜要綱では
「一答案につき五名以上が採点・点検などにあたる」はずだが、この日午前に会見した神戸市教委は
「決められた人数で点検した形跡がない答案も、複数見受けられた」と明かした。
県教委が設置する再発防止委員会では、入試問題のあり方も見直す方針だが、鳴尾高の重松校長は
「マークシートにすれば採点は簡単だが、書く力をみる記述問題は必要」と話す。
会見で「合否への影響を最重点に再点検した」と、判定への影響はないことを強調した県教委。
幹部らは「なぜ不注意があったのか検証したい」「再発防止に万全を期したい」と繰り返した。
ソース:神戸新聞
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
別ソース:読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)