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★麻生“ばらまき焦土作戦”は民主マニフェストつぶし? 財源の「埋蔵金」使い果たす
・麻生太郎首相が、続々と大型の経済対策を打ち出している。財源は赤字国債や「霞が関埋蔵金」だが、
民主党は次期総選挙のマニフェスト(政権公約)の財源として埋蔵金を当て込んできたため、これを
つぶされた格好となっているのだ。それだけに、野党からはバラマキ批判に加え、「まさに焦土作戦だ」
などとの怒りの声が噴出。経済対策は国のためか、それとも選挙目当ての作戦なのか。
「無責任予算。後のことは知らないという焦土作戦だ」
国民新党の亀井静香代表代行は15日の記者会見でこう怒りをぶちまけ、政府・与党が15兆4000億円の
財政支出を伴う追加経済対策をまとめたことを痛烈に批判した。
麻生首相の肝いりでまとめられた追加対策の財源には、赤字国債や特別会計の「埋蔵金」などが
充てられる予定だが、亀井氏は「(衆院選で)政権を明け渡す前に城中の金庫を空にしちゃえという
無責任な立場だ」と決め付け、「(小沢一郎代表の進退問題で)民主党が泡食っているときに、
自民党は勝つために何でもやっちゃえだ」と続けた。
今回使われる予定の埋蔵金は、財政投融資特別会計(財投会計)の積立金からの約3兆4000億円。
赤字国債も発行される。政府はすでに、2008年度第2次補正予算と09年度予算で、財投会計の
積立金だけで約8兆4000億円を充てた。合計すると約12兆円の「埋蔵金」が溶けることになる。
埋蔵金伝説を最初に唱えた自民党の中川秀直元幹事長の試算では、埋蔵金の総額は財投会計で
19兆6000億円、外為資金特別会計(外為会計)で19兆3000億円とされている。
ただ、外為会計については円高の進行で評価損がふくらみ、「活用はほぼ不可能」(財務省関係者)な
状態で、「財投も全部使っていいものでは決してない」(同)というだけに、埋蔵金はほぼ底を突き
かけているのだ。(>>2-10につづく)
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