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★【政界24時】原川貴郎 安保で民主党に“期待”
創造力にあふれ、発想も大変ユニーク。民主党の安全保障論議を取材していると、
しばしばこんな皮肉を言いたい衝動に駆られる。
北朝鮮によるミサイル発射を受けて開かれた民主党の外務防衛部門会議。防衛省から、
発射の誤探知の経緯や秋田、岩手両県に配備された地対空誘導弾パトリオット(PAC3)
の説明を受けると、リベラル系のある議員はこんな意見を真顔で言ったのだという。
「種子島から発射するロケットも、日本の島の上を通るのだろうから、これにもPAC3
を配備すべきだ」
出席者の一人は、「あきれるというか…。『世界観』が違い過ぎてとても議論にはなら
ない。でも、これが民主党の実態だ」とため息をついていた。
保守系から旧社会党左派までを抱え、「寄り合い所帯」「混ぜご飯」と揶揄(やゆ)さ
れることが多い民主党にとって、安全保障問題はアキレス腱(けん)だ。
そういえばソマリア沖の海賊対策をめぐって飛び出した意見にも首をかしげたことがあ
った。2月初旬の部門会議では、自衛隊の派遣に極めて後ろ向きの議員が「イラクで日本人
3人が人質になったとき盛んに『自己責任』といわれたように、ソマリアを航行するの
は海運会社の自己責任ではないのか」と主張したのだった。それを伝え聞いた官邸関係者
が「自衛隊を派遣させないための議論で、国民の生命、財産をどう守るのかの視点が欠落
しているのではないか」と訝(いぶか)ったのも無理はない。
(続く)
■ソース(Fuji Sankei Businessi.)
URLリンク(www.business-i.jp)
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