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財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市下京区)の大久保昇・前理事長(73)が1年半前、
実際には退職していないのに、退職金として協会から5300万円を受け取っていたことが、
協会関係者の証言でわかった。
理事会などの承認を得ておらず、前理事長はその後、今年1月までに全額を分割で返済した。
前理事長が協会名義のクレジットカードを私的に使用していたことが判明しており、協会本体からの
不透明な金の流れが、また明らかになった。
この問題について協会は、読売新聞社の取材に対し、「過去に大久保前理事長に退職金として
支出いたしましたが、後日、全額返金された事は事実」と文書で回答した。しかし、退職金名目とした
理由や、返済の詳しい経緯については明らかにしていない。協会の定款には退職金の規定はないが、
報酬と同様に扱われるため、支払いには理事会の承認が必要という。
大久保前理事長は協会が財団法人になった1992年に理事長に就任、今月15日に辞任するまで、
理事長職を続けていた。
関係者によると、前理事長が「退職金」として、5300万円を支給されたのは2007年9月。その後、
08年6月に4400万円、同10月に700万円、今年1月に200万円を返済したという。このうち、
08年6月分については、前理事長が代表を務める出版会社「オーク」から借りた金が充てられた
可能性があるという。前理事長が私的に使用した協会のカードの代金もオークが立て替え払いしていた。
協会関係者は「この時期、前理事長に急に金が必要になる何らかの事情があったのだろう」と推察する。
文部科学省は「退職金については、協会から報告を受けていない。どのような経緯で支払われたか不明だが、
正当な手続きを経ていなければ問題がある」としている。
協会によると、前理事長は03年1月以降、協会から報酬を受け取っていなかった。15日に文科省で開かれた
記者会見では、「無給なので、退職金はないと思う。将来、出たとしても受け取るかどうかは分からない」などと
答えていた。
ソース
読売新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)