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安保で民主党に“期待”―。
創造力にあふれ、発想も大変ユニーク。民主党の安全保障論議を取材していると、しばしばこんな
皮肉を言いたい衝動に駆られる。
北朝鮮によるミサイル発射を受けて開かれた民主党の外務防衛部門会議。防衛省から、発射の
誤探知の経緯や秋田、岩手両県に配備された地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の説明を受け
ると、リベラル系のある議員はこんな意見を真顔で言ったのだという。
「種子島から発射するロケットも、日本の島の上を通るのだろうから、これにもPAC3を配備すべ
きだ」
出席者の一人は、「あきれるというか…。『世界観』が違い過ぎてとても議論にはならない。でも、
これが民主党の実態だ」とため息をついていた。
保守系から旧社会党左派までを抱え、「寄り合い所帯」「混ぜご飯」と揶揄(やゆ)されることが多い
民主党にとって、安全保障問題はアキレス腱(けん)だ。
そういえばソマリア沖の海賊対策をめぐって飛び出した意見にも首をかしげたことがあった。
2月初旬の部門会議では、自衛隊の派遣に極めて後ろ向きの議員が「イラクで日本人3人が人質
になったとき盛んに『自己責任』といわれたように、ソマリアを航行するのは海運会社の自己責任
ではないのか」と主張したのだった。それを伝え聞いた官邸関係者が「自衛隊を派遣させないため
の議論で、国民の生命、財産をどう守るのかの視点が欠落しているのではないか」と訝(いぶか)
ったのも無理はない。
しかし、ソマリア沖では3月22日、商船三井の船が高速艇2隻から銃撃を受けた。海上自衛隊の
護衛艦が、外国船から救援要請を受け、不審船に対処した事案も3月30日以降、すでに2件あっ
た。求められているのは実態に即した現実的な対応だ。 (>>2-5に続く)
フジサンケイ・ビジネスアイ(原川貴郎=産経新聞記者):
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