09/04/20 08:45:57 0
4月に入って火山活動が活発化している鹿児島市の桜島。
ふもとの旅館などに「危険ではないのか」といった問い合わせや予約のキャンセルが相次ぎ、
約6千人がふだん通りの生活を続ける島に困惑が広がっている。
噴煙を上げる桜島は鹿児島観光の柱。関係者は「ほどほどの噴火」を望む。
「噴石が当たらないか」「マグマにのみ込まれることはないのか」
桜島の昭和火口が約4千メートルの噴煙を上げ、鹿児島市中心街に17年ぶりの多量の降灰があった9日以降、
同市桜島横山町の「国民宿舎レインボー桜島」には、そんな問い合わせが多い日で1日20件以上寄せられている。
噴火警戒レベルが「入山規制」(火口から2キロ以内の立ち入り規制)に引き上げられた3月ごろから
予約が鈍り始めた。4月に入って50人ほどのキャンセルが出ており、売り上げは前年同月より1割ほど落ち込む見込みだ。
桜島は70~90年代に南岳が噴火を繰り返した後、沈静化。昭和火口が「昭和の大噴火」(1946年)から
60年ぶりに活動を再開した06年から徐々に活発化し、近年は年間20回以下だった爆発的噴火も
今年はすでに80回を数える。うち半分は4月だ。
00年開業の同宿舎で、問い合わせやキャンセルがこれほど多いのは06年以来。
火口から約6キロ離れており、噴石が飛んできたことは一度もないという。
担当者は「お客様は『噴火が怖い』というイメージを持たれるようですが……」と困惑する。
専門家は「現時点で生活に危険はない」との見方で一致する。
鹿児島地方気象台は「噴火警戒レベルの引き上げは考えていない」という。
噴石の飛散が立ち入り禁止区域内で収まっているためだ。
京都大学防災研究所火山活動研究センターの井口正人准教授も「最近の噴火は最盛期に比べればまだまだ小規模。
降灰も少ない。大規模噴火がすぐに起きるとは考えにくい」と話す。
ソース:asahi.com
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画像:昭和火口に近い桜島の有村溶岩展望所。噴煙を期待してやって来る観光客も多い
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