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贈収賄事件で逮捕、起訴された前宝塚市長阪上善秀被告(61)の辞職に伴う同市長選が十九日、投開票され、
無所属新人で元衆院議員の中川智子氏(61)が、無所属新人六人による混戦を制し、初当選した。
各候補とも事件の再発防止を訴え激しい選挙戦を展開したが、「唯一の女性」を前面に打ち出した中川氏が幅広い支持を得た。
同市では初の女性市長で全国では十八人目。投票率は前回の45・62%を1・42ポイント下回る44・20%だった。
同市では二〇〇六年、贈収賄事件で渡部完元市長が逮捕、起訴され失職。
これを受けた同年の出直し市長選で初当選した阪上被告も市の霊園整備事業などをめぐり、収賄容疑で逮捕、起訴された。
今回の選挙は、二代続けて市長が汚職で失脚する中での異例の「再出直し選」となった。
選挙戦では再発防止策や市役所内の改革など市政再生が最大の争点となったほか、
財政の健全化や市立病院の立て直し策などが注目された。
中川氏は所属していた社民党を離党し、告示日の九日前に立候補を表明。
共産党の支援を受け、社民党の市議や支援者らの応援も得て、組織戦を展開した。
「宝塚に女性市長を」をキャッチフレーズに掲げ、歴代の市長を男性が務めてきたことを挙げながら
「汚職で逮捕された女性市長はいない」と主張。
「土井チルドレン」として社民党の衆院議員を二期七年務めた知名度の高さも生かし、
無党派層にも一定の支持を広げた。(切貫滋巨)
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