09/04/19 05:18:18 65esfzTt0
ちなみに欧州先進諸国が、第二次大戦後に第三世界からの移民を受け入れるようになったのは、
「新帝国主義」とも言うべき経済政策によるもの。
それまでかの国々は、第三世界を武力で征服して植民地とし、プランテーション・モノカルチャー体制を敷くことに
よって自国に必要な原材料や食料品などを支配地から本国に供給させていたが、このやり方は経済的に負担が
大きく、結果として儲からない=赤字経営が慢性化した。究極的には、植民地の保有意義は列強国としての体面を
保つためだけ、というレベルにまで落ち込んだ。
ここで発想の転換が行われた。儲からない上に独立運動やテロが横行し、武力鎮圧すると悪玉扱い
される厄介な植民地を手放し、独立させた上で、貧困層が多くを占める旧植民地の人間を本国に労働者
として勧誘し、低賃金(彼ら労働者にしてみれば大金)でこき使うことによって、本国人がやりたがらない
危険で単純な底辺労働を担わせ、経営コストを削減しようという、これが新帝国主義の基本概念である。