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三菱UFJ証券の顧客情報が転売された問題で、顧客のもとに業者から執拗(しつよう)な
勧誘電話が相次ぐなど、影響が広がっていることが十七日、明らかになった。個人情報の
使用をやめさせるのに有効な法的手段がない中で、時間や場所を問わず繰り返しかかってくる
電話に顧客が苦しんでいる。
「ノイローゼ気味になった高齢者もいた」。前田孝治常務はこの日の会見で、しつこい
勧誘電話に日々悩まされている顧客たちの状況を説明した。
同社に寄せられた苦情や相談で最も多いのが、不動産業者からマンション購入を勧誘された
という内容。商品の先物取引を誘ってくる業者も少なくない。中には一日二十回、電話を受けた
人も。深夜零時ごろの電話や、勤務先にかけてくる例もあったという。
同社の全個人顧客約百四十八万人のうち、業者に流れたのは約四万九千人分。同社は、
情報が漏れたすべての顧客に順次連絡し、謝罪しているという。
勧誘電話を受けていない顧客からも「名簿流出なんて、信じられない」との声が上がる。
契約解除を求める人もいるという。
同社に口座を持つ名古屋市の主婦(40)は「会社側から何も連絡は来ていない。私の口座は
大丈夫そうだが、資産情報なども知らせてあるので金融機関は特に情報を守ってもらわないと」と
厳しい口調で話した。
※続きます。
東京新聞 2009年4月18日 07時09分
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