09/04/18 13:51:15 KU09Qkzj0
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人口増加は善政の証という勘違い
>実は、この時期、日本の人口増加に日本自身が困り、海外移民や朝鮮への殖民などの人減らしを行ったり、
朝鮮からの米の輸入により内地の食糧自給率を高めようとしたり(当然、朝鮮では米が不足する。いわゆる飢餓輸出の状態)
するわけで、人口増加が善政の結果ではなく、むしろ当時の日本が決して先進国などではなく人口抑制ができない途上国で
あったことを物語っているわけですが・・・
>ところで「日本の朝鮮統治が善政だった」という主張には、暗に「日本の統治は欧米の植民地支配とは違う善政だった」
という欧米との比較が含まれています。
そこで、じゃあ、欧米の植民地ではどうだったかを調べてみましょう。
(この辺、嫌韓本には「人口が減った」とか色々書かれていますが、ソースが不明なもの、特定の一時期・地域の状況のみ
示したものばかりで全体の傾向がわからないので、あまり役には立ちません)
>では、並べてみましょう。
日本の朝鮮統治 1910-1940年の人口増加率は44% 1年平均増加率は1.2%
アメリカのフィリピン統治 1903-1939年の人口増加率は110% 1年平均増加率は2%
フランスのラオス統治 1912-1940年の人口増加率は66% 1年平均増加率は1.8%
イギリスのインド統治 1877-1940年の人口増加率は50% 1年平均増加率は0.6%
この人口増加率を見る限り、朝鮮が取り立てて顕著な人口増加を示したとはいえません。インドよりは人口増加率が多いとは言え、
朝鮮とインドでは元の人口が違いすぎますからねぇ。
そもそも20世紀初頭から、途上国を中心として人口爆発が始っているので、先進国化の度合いに応じた人口増加がどこの国でも
起きているだけの話なんですがね。
要は、人口増加率を見たところで、善政かどうかなんて判断できないということです。