09/04/17 16:06:04 UsI+H+nr0
朴正煕政権とはどの様な政権だったのかという点について考えてみたい。
朴正煕氏は元帝国陸軍将校であり、満州国陸軍での勤務経験もある。
岸、田中角栄らと同様の「満州の残滓」に属すると思われる。
また、南朝鮮労働党(共産党)に入党し、軍内党細胞の指導者であった
という経歴からも、元来は親北朝鮮派であったと想像される。
朴正煕氏は1961年にクーデターを起こして韓国の指導者となり、
1965年に日本との国交を回復する。この際の日本からの巨額の支援、
更にはベトナム戦争への参戦を通じて韓国は急速な経済発展を遂げる。
日本としては、韓国が経済発展することで日本への不法移民が減少
することを期待していたのではないかと想像される。
また、もう日本側の一つの目的としては、日中国交回復への好影響も
考えられる。日本と国交を回復し援助を受け入れれば中国も韓国の
ように急速な経済発展が望めるはずだ、と日本の外交関係者は日中
国交回復に乗り気でない毛沢東を説得したのではないかと想像する。
韓国は日中国交回復のダシに過ぎなかったのではないかという仮説だ。
日本の朝鮮半島に対する長期的政策としては二種類存在したと思われる。
一つ目は、韓国を経済発展させ、日本と同レベルの先進国に育てた上で
EUのような超国家組織の一員として日本と韓国、台湾などを経済的に
統合していくというものである。大東亜共栄圏再興シナリオと呼べるだろう。
この場合、朝鮮半島は韓国中心に統一されていくことになる。
二つ目は、韓国国民の異常な国民性に注目し、日韓併合こそは近代日本
外交最大の失敗であったという観点から、日韓の政治的・経済的統合は避け、
朝鮮民族の国民性を数十年ないし数世紀かけて改良し正常化させることを
第一とするものである。そのような国民性改良は北朝鮮で金日成政権に
よって継続的に実行されており、日本もそれを裏でこっそりと支援してきた。
金日成シナリオとも呼べるだろう。この場合、朝鮮半島は北朝鮮中心に
統一されていくことになる。