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★教師は「家庭で」 親は「学校で」 小中調査 礼儀、道徳心で意識にズレ
・県教育会(太田隆夫会長)が教師や保護者を対象に実施した調査で、子どもに基本的な礼儀や
道徳心などを教える場について教師は家庭、保護者は学校と考えていることが分かった。
両者ともに過半数が仕事や生活の多忙さを訴えている。同会は意識の“ずれ”を「互いに話し合う
時間が減っているため」と分析している。
調査を実施したのは、同会専門部会の教育研究委員会(名取英雄委員長)。教育改革が議論される中、
教師と保護者の教育に対する意識を把握しようと、県内の公立小中学校の教師849人と保護者
(小学校4年、中学校2年)1078人を対象に実施した。
教師を対象にしたアンケートでは、保護者に望むこととして「しつけなど生活習慣の徹底」が48.4%と
ほぼ半数を占めた。また、保護者との距離が遠ざかっていると感じる教師が増えていることについて、
原因は「保護者の要求が多く対応しきれない」が36.6%、「話し合う時間がつくれない」が32.5%だった。
教師の多忙さの原因として50.8%が「事務処理の増加が原因」ととらえている。
保護者へのアンケートでは、学校への要望として子どもの道徳心の育成を望む声が35.8%と最も多く、
学力指導が34.9%と続いた。以前よりも家庭が忙しくなったと感じている保護者は全体の8割以上に上り、
理由として「共働きでゆとりがなくなった」(41%)、「家族の病気や介護など」(11.9%)だった。
教育にかかわる制度改革について、教師が最も問題が多いと感じているのは「教職員の評価制度」で
36.3%だった。学校現場でまず初めに解決しなければならない問題について記述式で回答を求めた
ところ、「教職員の定数増」と「教職員の多忙さの原因追及」がいずれも47人と最も多かった。
名取委員長は、無理な要求を突きつける“モンスターペアレント”と呼ばれる保護者の存在は「教師と
保護者が互いに多忙になり、話し合う時間が減っていることが原因ではないか」と指摘。「家庭と学校が
それぞれの役割を認識し、連携して子どもを指導していくことが大切」と話している。
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