09/04/16 00:29:22 eZae3YBNP
日経BPより
「牛丼に託した「革命」の夢 ~ゼンショーの小川賢太郎社長」
資本主義への一大転換
それにしても生粋のマルクス・レーニン主義者だった小川氏が、なぜ資本主義の世界に飛び込んで経営者になったのか。
それも、なぜ「牛丼」で起業することになったのか。そこに至るまでには、次のような紆余曲折があった。
学生運動に身も心も捧げていた小川氏は、革命の遂行には労働者の組織化が必要だと考えた。
そこで、大学を中退して港湾荷役会社に就職。横浜港の港湾労働者になって働くことにした。
会社ではみるみるうちに頭角を現わし、3年で労働組合の役員になった。
しかし組合活動を続けるうちに、「限界が見えてしまった」と言う。
ここにいては革命は行えない、自分が拠り所としていたマルクス・レーニン主義では世界を救えない、ということに気づかされたのである。
小川氏は一大転換を図る。
実は資本主義にも可能性があるのではないか、資本主義も、要はやりようなのではないかと考えたのだ。
「マルクス・レーニン主義も資本主義も、生産性を高めて人間の生活を豊かにするという点では変わりはない。
自分なりの資本主義で世界を変えられるかもしれない」。
そのためには資本主義のことをもっとよく知る必要がある。
そこで手始めとして、中小企業診断士の資格を通信教育の勉強で取得した。
そして外食産業には可能性があると目をつけ、牛丼チェーンの会社に飛び込んだ。吉野家である。