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定年後の第2の人生で“パート切り”に遭い、わずかな失業保険を受け取ったばかりに、
厚生年金が打ち切られる-。そんなケースが愛知県であったことが分かった。厚生労働省は
「本人が失業保険を選んだため」とつれないが、失業者からは「制度を十分、知らされていない。
国にだまされたようなもの」と悲鳴が上がる。
同県豊川市の浜本延夫さん(64)は定年退職後、自動車部品メーカーの下請け会社に
パート社員として入社。厚生年金を受け取りながら月9万円ほどの収入を得ていた。
自動車不況のあおりで昨年末、「契約更新はしない」と言い渡された。10日ほどして会社から
離職票が送られ「ハローワークで手続きすれば失業保険がもらえます」と書いてあった。
1月下旬にハローワーク豊川で講習を受けた後、窓口で失業保険を申請。手続きは淡々と
進み、3月に6万6千円が振り込まれた。ところが、ハローワークで4月の失業保険を申請した
3月上旬、帰宅すると厚生年金支給停止の通知が届いていた。「なぜ?」。すぐにハローワークと
社会保険事務所に足を運び、失業保険を受け取ると厚生年金が打ち切られることを初めて
知った。それまで受け取っていた厚生年金は19万6千円。月額13万円の損失だ。
「窓口で制度を説明してもらえれば失業保険の申請はしなかった」。ハローワークで、そう
主張したが、「ご自身で申請され受理した以上、どうしようもない」。その日申請した4月分の
失業保険は取り消してもらえたが、3月分の13万円は戻らない。浜本さんは思う。「制度を
知らずに何カ月分も損してしまう人もいるのでは」
※続きます。
中日新聞 2009年4月15日 14時28分
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