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★防衛医大教授に逆転無罪=電車内痴漢「慎重な判断を」-事件捜査に影響も・最高裁
・電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして強制わいせつ罪に問われ、一、二審で実刑とされた
防衛医科大学校の名倉正博教授(63)=休職中=の上告審判決で、最高裁第三小法廷
(田原睦夫裁判長)は14日、「被害者の証言は不自然で、信用性に疑いがある」として、
逆転無罪を言い渡した。教授の無罪が確定する。五裁判官のうち三人の多数意見。
判決は「客観証拠が得られにくい満員電車内の痴漢事件では、特に慎重な判断が求められる」とした。
同種事件の捜査や裁判に影響を与えそうだ。
同小法廷は、手に残った繊維の鑑定などの裏付け証拠がないことから、唯一の証拠である被害者の
証言について、慎重に判断する必要があるとした。
その上で、痴漢被害を受けても車内で逃れようとせず、いったん下車した後も車両を変えずに再度
教授の近くに乗ったとする女子高生の証言を、不自然で疑問が残ると指摘。全面的に証言の信用性を
認めた一、二審の判断を「慎重さを欠いた」と退けた。
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