09/04/14 15:04:07 0
>>1つづき
確かに、「広辞苑」や「日本国語大辞典」など一般的な国語辞典を調べると、「弥栄」について、「いやさかえ」
との読みは載っていない。「いやさか」だけだ。ほかの例では、「遺言」は、広辞苑なら、「ゆいごん」のほかに
「いごん」「いげん」も併記してある。「いやさかえ」は、一般には使われていないようだ。
一方、麻生太郎首相の公式サイトを見ると、靖国神社について書いた2006年8月8日付の論文で、「靖国にいやさかあれ」
などとタイトルを付けている。
とすると、「いやさかえ」という読みは間違っているのか。それとも、皇室の儀式など特別なケースでは、
この読みを使うのだろうか。
宮内庁の広報担当者は、「辞書では、確かに『いやさか』としか出ていないですね。それ以外聞かれても、
お答えしようがない」と困惑した様子だ。
文化庁の国語調査官は、こう話す。
「一般的に使われるのは『いやさか』で、その方が自然です。『いやさかえ』が歌舞伎の演目にあるとすれば、
江戸時代までは使われていたとも考えられます。皇室で使うかどうかは分かりませんが、歴史的なものには使われる
可能性はあるでしょうね」