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甲府市の宮島雅展市長は10日の定例会見で、2008年4月の市職員の給与水準
を示す「ラスパイレス指数」が国家公務員の水準を上回った点について「高卒で課長、
部長になる人がいっぱいいるから指数を結果的に押し上げている」との認識を示した。
指数は国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員(一般行政職)の給与水準
を示す。甲府は前年比0・1ポイント増の101・1で県よりも1・4ポイント高く、
公表が始まってから6年連続で国の水準を上回っている。
宮島市長は学歴に関係なく管理職に昇任させる市の人事制度の運用に触れ、「国では
高卒で課長になっている人はほとんどいないと思う」と違いを強調した。ラスパイレス
指数を基にして「甲府市職員の給与水準は高い」との指摘もあるが、市の行政職の7割
を占める大卒者に限れば指数は98・1にとどまるという。宮島市長は人件費についても
「普通会計の18%前後を行き来していて、低い方だ」と胸を張った。
その上で「行財政改革や公務員制度改革の趣旨に沿って、職員定数や人事給与制度の
運用の見直しを行いながら、人件費の抑制や給与水準の適正化に努めていきたい」との
考えを示した。
▽山梨日日新聞
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