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トヨタ自動車の業績悪化で厳しい財政運営を強いられている愛知県豊田市に、地元の経済界から
トヨタ車の購入促進につながる補助事業を求める動きが強まっている。
10日には、豊田商工会議所が、ハイブリッド車を購入する際の市の補助金で、レクサスなどの高級車も
対象になるよう条件緩和することなどを求める要望書を出した。
豊田商工会議所の渡辺祥二会頭らは同日午後、豊田市役所を訪れ、鈴木公平市長に要望書を手渡した。
渡辺会頭は「地域経済の回復のため、『地産地消』の運動を進めている。
トヨタ車は、いわば豊田市の特産品。市民や企業が購入しやすい条件整備をお願いに来た」と話した。
同市の「低公害車普及促進事業補助金」は、1.8リットル以下のハイブリッド車などを購入する個人に対し、
12万円を上限に車両本体価格(税抜き)の5%を補助する内容。08年度は489件の利用があり、
約5800万円を補助した。
プリウスやホンダのインサイトは補助対象になるが、大排気量のレクサスやクラウンなどは対象外だ。
商議所は、補助金の排気量制限を撤廃し、企業など法人も補助対象にすることを求めた。
当初予算で450台分(5400万円)を計上している補助金の増額も要求。
渡辺会頭は「環境への効果もある。ぜひ実現を」と訴えた。
一方、鈴木市長は「現状で使える財源はなく、やるなら基金をさらに取り崩すか、借金をするしかない。
よく精査して回答したい」と答えるにとどまった。会談終了後、記者団に対して、
「補助対象を企業に拡大することは、期間や台数を制限した上で検討したいが、排気量制限の撤廃は何とも言えない。
税金を投じる以上、おのずと限界はある」と述べた。
市幹部の一人は「高級車が売れたほうが経済効果は高いが、一般市民に手が出ないぜいたく品を補助対象にした場合、
市民の理解を得ることは非常に難しい」と、実現に否定的な見方を示した。
朝日新聞 2009年4月11日15時3分
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