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先月から始まった自動料金収受システム(ETC)利用による高速道路料金の値下げの影響で、
和歌山と徳島を結ぶ南海フェリー(本社・和歌山市湊)が苦境に立たされている。休日の車の
利用台数は約3割減という。ここ数年来の原油高で同社はぎりぎりまでコストを削減してきた
だけに「事業存続の危機」と悲鳴を上げている。(加藤順子)
南海フェリーは、南海電鉄の100%子会社。かつては和歌山―徳島港、和歌山―小松島港
(徳島県)を結ぶ2航路を持っていたが、現在は和歌山―徳島港のみ。08年度の利用台数は
乗用車約12万5千台、トラック約5万台。ドライバーを含めた旅客は約50万人に上る。
所要時間は約2時間で、料金は車体長4メートル以上5メートル未満の乗用車が9300円
(1人分の乗車賃を含む)。
高速道路の場合は、阪和道の和歌山インターチェンジ(IC)から近畿道、中国道、山陽道、
明石海峡大橋を経由して神戸淡路鳴門自動車道の鳴門ICまで行くとおよそ3時間かかる。
料金も普通車で9300円で、これまではフェリー利用のメリットがそれなりにあった。
ところが今回、高速道路の料金が休日の午前6時~午後10時には、3300円まで下がり、
大きな差がついた。
南海フェリーによると、影響が出始めたのは、四国と本州を結ぶ本州四国連絡橋の先行
値下げが始まった3月20日から。全面的に値下げされた同28日からは、休日の利用台数が
約3割減ったという。フェリーの利用者は平日はトラックが、休日は乗用車が多いため、
減ったのは主に乗用車とみられる。
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