09/04/10 09:46:51 0
ゴタンチと聞き、何だそれ?と思った。探知が日課の人には違和感がなくても、一般の耳にはピンと来ない。
毎日新聞の記事データベースで過去22年分を検索してみると……。「誤探知」の初登場はやっぱり4月4日だ。
誤ナントカという言い回しは少し前から気になっていた。最初は05年12月の
ジェイコム株「誤発注」騒動。「61万円で1株売る」という注文をみずほ証券が「1円で61万株売る」とやった一件だ。
このあたりから誤ナントカが急に広まった気がする。誤入力、誤表示、
誤送信、誤請求、誤配当、誤課金、などなど。誤振り込み、誤仕分けなんて使用例もある。
秀逸は「機内食の誤提供」。一度下げた食事を間違って別の客に出したという失敗らしい。
誤の付く言葉は昔からある。誤報、誤診、誤審に誤解。こういう伝統的誤ナントカは、
誤プラス1字が多い。誤報道(誤情報)→誤報、誤審判→誤審と進化した跡がある。
他人から先に責められるケースが多く、辞書に載っていて、変換キーですぐ出る。
今どきの誤ナントカは誤の後に2文字以上が一般的。電子化、
自動化されたシステムの周辺で起きることが多く、当事者自ら、さらりと使う。
誤1字で事足りるのはとても便利。みんなで使っていると違和感もなくなる。
でも、今どきの誤ナントカは、どこか責任をあいまいにしている。
発注ミスと言わないのはなぜ? ミスは「誰の」がはっきりするけど
誤発注なら機械やシステムのせいにもなる。
誰が何してどうなった、が分かりにくい「誤」はご用心。メディアもそのまんま使っていると
意図的なあいまいや責任回避に加担することだってある。つまらぬ誤心配?
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