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巨大な口を持つために「メガマウスザメ」と呼ばれる世界で最も希少なサメの1種が、
フィリピンで捕獲された後、地元の漁村の人びとに食べられていたことが7日、明らかになった。
世界自然保護基金(World Wildlife Fund、WWF)が伝えた。
メガマウスザメはあまりに珍しいため、発見された頭数は世界で記録されている。
今回フィリピン・ルソン(Luzon)島のビコール(Bicol)半島沖で3月30日、マグロのトロール漁中に捕獲され、
沿岸の街ドンソル(Donsol)に水揚げされた個体は世界で41番目に発見されたもので、
体長4メートル、0.5トンだった。
しかし、WWFドンソル事務所のエルソン・アカ(Elson Aca)代表によると、この個体はWWFの助言もむなしく、
解体された後に地元の美味ココナツミルクのソースでソテーされたという。
科学的にメガマウスザメが発見されてからまだ歴史は浅く、WWFによると1976年に米ハワイ(Hawaii)州
オアフ(Oahu)島沖で捕獲された個体が世界初の標本となった。
科学分野では海洋における20世紀最大の発見と賞賛された。
ジンベイザメと同様、世界に3種類しかいないプランクトンをろ過摂食するサメだ。
これまでに研究された個体数が少なすぎるため、国際自然保護連合
(International Union for the Conservation of Nature、IUCN)では「データ欠如」の種に分類されている。
ソース:AFPBB
URLリンク(www.afpbb.com)
画像:フィリピン南部沿岸ドンソルに水揚げされた希少種メガマウスザメの遺骸
URLリンク(iroiro.zapto.org)