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北朝鮮によるロケット発射は、オバマ政権が軍事費削減の方針を打ち出す中、米ロッキード・
マーチンや米ボーイングなど軍需産業大手にとっては良いニュースかもしれない。
(略)
ミサイル防衛システムの支持派は、ゲーツ長官にミサイル防衛予算の削減計画を考え直すよ
う働き掛けている。実効性がまだ証明されていないミサイル防衛システムだが、必要なコスト
は毎年100億ドル前後と、国防総省にとって金額面では最大規模の開発プログラムとなって
いる。
ミサイル防衛推進同盟(MDAA)のリキ・エリソン会長は「新たな安全保障の時代が始まって
いる」と指摘。北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射実験に成功したとし、ゲーツ国防長官に対
して「危険にさらされる多くの米国民の生命を守るため」、ミサイル防衛予算を削減しないよう求
めている。
地上配備型中間飛行段階防衛(GMD)を開発するボーイングは現在、ロッキードやノースロッ
プ・グラマン)と共同で航空機搭載レーザー(ABL)も開発しているが、アラスカ州選出のリサ・
マカウスキ上院議員(共和党)は「今回のミサイル発射は、こうしたシステムが米国の防衛に
極めて重要な役割を果たすことを浮き彫りにしている」と語る。アラスカ州とカリフォルニア州に
は、地上配備型の迎撃ミサイルが配備されている。
ボーイングが資金提供して行われた昨年の調査では、同社のGMDシステムが、2007年の
アラスカ経済に2億4600万ドル以上をもたらしたことが分かっている。マカウスキ議員は「北
朝鮮が取った行動に照らせば、今はこうした重要なプログラムを削減する時ではない」と述べ
ている。
また、下院軍事委員会のアイク・スケルトン委員長は、戦略兵力小委員会の委員長を務める
民主党のエレン・タウシャー議員との共同声明を通じ、「北朝鮮の弾道ミサイル能力は米国
や米軍、地域の友好国や同盟国にとって脅威だ」と警告している。(以下略)URLリンク(jp.reuters.com)