09/04/06 12:39:02 0
(>>1のつづき)
小沢氏自身による検察批判は、事件についての説明責任が十分果たされていないこともあって、党内外に
広がりをもつものにはならなかった。しかし、政府高官による「与党には捜査は及ばない」という失言が
「国策捜査」の疑念に拍車をかけた。そのあたりも、謀略説を成立しやすくした要因と考えられる。
ネット上での事件に関する「国策捜査」や米国の影についての論評は「ジャパン・ハンドラーズと国際
金融情報」が分かりやすい。最近の記事では「政権交代の可能性はかなり薄まった」と事件の政局への
影響を断じている。
お笑いタレントのスマイリーキクチさんがネット上でいわれなき中傷を受け続け、投稿した6人の関係者が
書類送検された人権侵犯事件(ブログ炎上事件)をめぐっては、大手マスコミが匿名性などの特性を
挙げながら、ネットの問題点を厳しく批判した。ところが、今度はマスコミがネットの逆襲を受ける事態が
起きている。
先週、表面化した朝日新聞社員による2ちゃんねるへの差別的書き込み事件だ。ネット上で騒ぎが広がると、
朝日側は早々に事実関係を認め、新聞紙上やウェブ上におわびを掲載した。ところが、朝日側が
2ちゃんねるに対して、社内からの「書き込み制限」の解除を事件後に要請したのではないかとの
疑惑が浮上し、朝日への攻撃が継続されている。経緯は「ネットゲリラ」に詳しい。
マスコミが2ちゃんねるに書き込まれた内容から情報を収集しようとして、何者かが仕組んだわなに
引っかかり、自分の会社のサーバー名をさらしてしまう事例も出てきているという。ネットの匿名性に
疑問を呈してきたマスコミが、自らのサーバー名を公表してしまい、窮地に立たされるというのは
皮肉な展開だ。
ネットを取材のツールの一つにすること自体に問題はない。しかし、そのルールにマスコミは無頓着
すぎたのではないか。「報道」という大義名分があったとしても、ネットの下でマスコミが特別扱いを
許されることはあり得ない。使い方を間違えば、単なるマナーの問題ではなく、情報発信側の信頼を
一気に失いかねない。自戒とともに考えさせられた。(石井聡)(以上、一部略)