09/04/06 12:38:50 0
・元外交官でAOI外交政策研究所代表の宮家邦彦さんのコラム「宮家邦彦のWorld Watch」の
「陰謀説のウソは看過できない」というタイトルに強く興味を持った。
民主党の小沢代表の公設第1秘書が逮捕、起訴されたことをめぐり「米国CIAの陰謀だった」とか
「ユダヤにやられた」といった「謀略説」が、ネット上を飛び交っていることに強い異論を提起する内容だ。
「国際情勢を理解する上で正しい情報が不可欠である以上、こうしたデマのどこが間違っているかを
正確に伝える必要がある」と考え、題材に取り上げたという。
民主党が衆院選を経て政権をとった場合、「小沢首相」は最近の「第7艦隊発言」(在日米軍は大幅縮小し、
第7艦隊だけで十分だという趣旨)などに象徴されるように、同盟関係にある米国との関係を見直すのではないか。
米国にとって目障りな存在だから、今のうちに失脚させておこう。
西松事件の背後には、そうした米国の思惑があった、というのが謀略説の主な主張だ。
「かんぽの宿」問題で郵政民営化への疑問が広がったことに対し、西松事件によってマスコミや世論の
関心を郵政からそらせるねらいがあった、というものもある。
小沢氏が政治の師と仰いだ田中元首相は、ロッキード事件で失脚したが、この事件も米国が仕掛けた
という見方は、いまなお根強いものがある。今回の事件をみて、永田町では「歴史の繰り返しだな」
といったつぶやきも少なくない。そうした空気が、謀略説を補強している側面もあるようだ。
そもそも、小沢氏側への献金の巨額さ、複雑な集金システムの存在が、民主党内では奇異なものと
受け止められた。小沢氏が献金額の多さについて「恥じることはない」と開き直っていることへの反発も出よう。
「それにしてもどうしてこの時期に」という驚きは民主党や永田町にとどまらず、国民の間にも広がった。
世論調査では、「小沢代表は辞任すべきだ」が62・3%に上る一方、「検察側の捜査は政治的に公平に
行われていると思う」という回答は40・7%にとどまり、「思わない」の46・1%に及ばなかった。(>>2-10につづく)
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