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グレープフルーツを食べてダイエットに励んでいた女性の左足に血栓が生じ、もう少しで
切断する必要がある状態にまで症状が悪化した。英医学専門誌ランセット(Lancet)
に珍しい症例として報告された。
米ワシントン州オリンピア(Olympia)にある病院の救急医師団は、2008年11月に42
歳の女性を治療した。女性は運び込まれたとき、息切れ、めまい、歩行困難の症状を
訴えていた。
超音波スキャンで調べた結果、左足に大きな静脈血栓ができていたことが判明。壊疽
(えそ)で足を失う危険性があったが、血栓溶解薬を血栓部分に直接投与したところ、
血流が回復した。
その後の医師団の調査で、女性が前日に1.5時間ほどの比較的長時間の車による移
動を行い、エストロゲン経口避妊薬を毎日服用し、静脈血栓塞栓症に関連した遺伝子
異常を持っていることなどが分かった。これらはすべて、深部静脈血栓症(DVT)を引き起こす
要因とされている。
だが、体調を変化させる直接のきっかけになったのは、女性が3日前からダイエットの目的で
毎朝グレープフルーツを食べ始めたことであると、医師らはみている。グレープフルーツジュースに
は、避妊薬のエストロゲンを分解する酵素の力を弱める働きがあり、その結果、血液の凝固が
促進されるという。
URLリンク(www.afpbb.com)