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税滞納50人分の給付金、長崎・対馬市が差し押さえ
長崎県対馬市が、定額給付金を振り込んだ税滞納者約50人分の預金口座を差し押さえていたことが1日、分かった。
市は「これまでも滞納者の預金は差し押さえてきた。給付金の支給日とたまたま重なった」と説明しているが、
総務省定額給付金室は「想定していたケースだが、実際に聞いたのは初めて。
給付金は家計への緊急支援が目的。差し押さえは違法ではないが、趣旨に反する」としている。
市によると、給付金の支給対象は約1万5700世帯。支給初日の3月30日に2167世帯分を指定の金融機関に振り込んだ。
市税務課によると、2月末時点の市税、国民健康保険税の滞納総額は約19億円で、うち市税滞納分の徴収率は8・6%にとどまる。
同市は例年、3~5月を徴収強化月間にしており、3月30日に担当職員が金融機関に出向いて、
約50人分の預金口座を差し押さえ、滞納者には郵送で差し押さえた旨を通知したという。
差し押さえられた市民からは、「給付金の狙い撃ちか」「楽しみにしていたのに、詐欺だ」などの苦情が数件寄せられたという。
(2009年4月1日12時33分 読売新聞)
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