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国内外の専門家の間では「『迎撃』は日米の政治的なポーズ。実際はそういうことにはならないだろう」との見方が強い。
「迎撃は百二十パーセントありえない」と断言するのは、北朝鮮の軍事情報の分析で知られる国際ジャーナリストの
恵谷(えや)治さんだ。恵谷さんは「日米の国防当局が『迎撃』を公言するのは政治的な意味合いにすぎず、ミサイル防衛の
優越性を強調するためにほかならない」と続ける。
迎撃しない理由として挙げるのは、今回の発射が北朝鮮のミサイル技術の最新情報を、日米が収集する絶好の機会
である点。
「発射するものがミサイルであろうと、衛星運搬用のロケットであろうと、性能を探るチャンスであることには違いない。
打ち上げられたミサイルから送られるさまざまなデータを傍受することが、軍事的に最優先される以上、日米は宝の山を
破壊したりしない」
破壊措置命令に基づいて、最新のイージス艦と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を緊急配置した防衛省の姿勢を
「矛盾をはらんだ政治ショー」と説明するのは、軍事評論家の前田哲男さん。
「第一に技術的問題として現在のシステムでは長距離弾道ミサイルに対応できない。それなのに多額の税金を注いで
いる以上、『迎撃できる』と言わざるを得ないところに防衛省の苦悩がある。半面、これまでやりたくてもできなかった
PAC3などの緊急展開を訓練代わりにできる。複雑な気持ちなのでは」
北朝鮮が発射を計画しているのはテポドン2の改良型。射程は最大八千キロとみられ、高度は千キロをはるかに超える。
高度百-二百キロ程度しか届かないイージス艦のミサイル(SM3)では、そもそも迎撃が不可能なのだ。恵谷さんと
前田さんが「技術的に迎撃不可能」と口をそろえる理由がそこにある。
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