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テンポの速いビデオゲームで大勢の敵を倒していると視力が向上するとの論文が29日、
英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス(Nature Neuroscience)」に掲載された。
同研究によると、ビデオゲームが視力に有害だとの懸念を持つ人もいるが、
実際には有害からほど遠く、「カウンターストライク(Counter-Strike)」や
「コール オブ デューティ(Call of Duty)」、「レフト・フォー・デッド(Left 4 Dead)」などのビデオゲームは、
眼科医の呼ぶ「コントラスト感度」にとって抜群のトレーニングになるという。
コントラスト感度とは、単一色の背景から微妙な濃淡の変化を感知する能力で、
夜間の運転や読書など日常生活に必要不可欠である。
たいてい、年齢とともに能力が低下する。
研究者らによると、ネイチャー・ニューロサイエンス誌に掲載された研究結果は、
これまでに知られていなかった脳の適応能力を明らかにした。
新たな治療法につながる可能性もあるという。
米ニューヨーク(New York)州のロチェスター大学(University of Rochester)教授で、
同研究の主任研究者のDaphne Bavelier氏は、「この能力がトレーニングで向上するとは
考えられていなかった」と述べた。
Bavelier教授は、電話取材に対し、「この能力は、光学レベルで矯正するものと考えられていました。
コントラスト感度を上げるためには、眼鏡を使用するかレーザー手術を受ける必要があったんです。
でも、そうした矯正を行わなくても、網膜で受けとった情報を脳が有効活用するのを
手助けできることがわかりました」と語った。
ソース:AFPBB
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