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インターネット掲示板の情報が株取引を左右する?
早稲田大学の学生チームが、その真偽を統計学の手法を用いて検証し、リポートにまとめた。それによると、日経平均株価を
構成する225銘柄を対象に調査した結果、インターネット掲示板への書き込みが増えると、投資家の注目度を測る目安となる
出来高も増加することが分かった。経営規模が小さく、知名度の低い企業ほどその傾向が強いという。ネット掲示板の影響力
の強さに、投資の専門家も改めて注目している。
「インターネット掲示板が株式取引に与える影響-実証分析」と題したリポートは、早大商学部の広田真一教授のゼミに所属
する学生4人がまとめた。「ネット掲示板と株式市場の関係を検証したい」と、昨年夏から調査に着手。2007年度にヤフー掲示
板に書き込まれた日経225銘柄に関する投稿を件数、内容ともに調べ上げた。
それによると、掲示板への投稿が1件増えるごとに、出来高は約2万3000株増加。2007年度は1銘柄当たり月平均610件の投
稿があったことから、投稿に触発された出来高は1銘柄で1400万株超にのぼり、月間出来高の11.7%を占めた。逆にいえば、
ネット掲示板がなければ出来高の12%近くの売買が成立していなかったことになる。
出来高が増加したから投稿が増えたと推定できるデータは得られず、やはりこの面でも、投稿の増加が出来高の増大を
もたらしたと判断できたという。
今回のリポートについて、金融・資本市場論が専門の大崎貞和・野村総合研究所主席研究員は「個人が情報発信する掲示板の
影響で、株式の取引量が増えることが裏付けられ、実に興味深い」と指摘。リポートをまとめたメンバーの1人、仲村健太郎さん
(22)は「ネット掲示板は取引の活性化に一定の貢献度があり、取引量が増えれば株価は妥当な水準に収斂(しゅうれん)されて
いくはず。しかし、掲示板の情報をうのみにするのは危険で、あくまで判断材料の1 つ」と話している。(一部略)
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