09/03/28 10:31:55 0 BE:327391733-2BP(32)
外国人労働者が多い滋賀県長浜市で、労働組合「なかまユニオン」(本部・大阪)が失業者支援のため公園での炊き出しを企画したところ、
市が「市外からホームレスが集まれば、公園利用者から苦情が出る」などとして中止を求めていたことが分かった。
その後、撤回して利用を許可したが、相次ぐ派遣切りで失業者支援の動きが広がっているだけに、労組側は当初の市の対応を疑問視している。
滋賀県には大規模工場が多く、近畿で最多のブラジル人労働者がいる。同市には派遣会社の寮が複数あり、ブラジル人約3000人が暮らす。
ユニオンによると今月13日、炊き出しと労働相談会のため、
滋賀分会の1人が桜の名所として知られる豊(ほう)公園の使用を市都市計画課に申請したが、同課は「利用者から苦情が出る」と受け付けなかった。
19日に2人で抗議すると「花見客で混雑するので許可は難しい。長浜中央公園なら可能だが、
(労働問題を担当する)商工振興課の意向で炊き出しは許可できない」と言われた。
商工振興課では「ボランティアが毎日見回り、昨年10月以降、ホームレスには実家までの旅費を渡すなどしてきた。
市内にホームレスはおらず炊き出しは不要」と説明され、炊き出しを中止するよう説得されたという。
◇方針転換して許可
市都市計画課は毎日新聞の取材に「当初、炊き出しを遠慮してくれるよう口頭で伝えた」と認めたうえで、
「禁止できる権限がないので使用許可の際には付言しなかった」と方針転換の理由を説明。
ユニオン側は「禁止されても炊き出しをするつもりだった」としている。炊き出しは28、29両日の午前11時~午後4時、
同市宮司町の長浜中央公園で実施する。【稲生陽】
◇ケースワーカーの経験もある吉永純・花園大教授(公的扶助論)の話
行政が炊き出し中止を求めるなど、聞いたことがない。仮に路上生活者がいないとしても、今の情勢を考えれば、
炊き出しを必要とする人がいる可能性は高い。
毎日新聞:
URLリンク(mainichi.jp)