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・東京入国管理局から不法残留で国外退去命令を受けた東金市内のイラン人一家が、
「子供二人は日本生まれで日本語しか話せない」として、国を相手取り、命令の取り消しを
求めていた民事訴訟の控訴審判決が二十六日、東京高裁であり、房村精一裁判長は一審に続き、
一家の訴えを棄却した。一家は上告する方針。
命令の取り消しを求めている一家は、ジャーファ・ニア・ジャーファさん(46)と妻ロスタム・プール・
マンダナさん(40)、長女の市立中学校一年、メリカさん(13)と長男で市立小学校五年、メイサム君
(11)の四人。一家は「子供二人がイランに強制退去になれば、学習の機会や友人を奪われ、著しい
不利益を受ける」などと訴えている。
この日の判決は「二人が心理的、物理的に相当な負担を負うとしても、両親と一緒に帰国させるので
あれば、人道に反するとまでは言えない」との判断を示した。
ジャーファさんとマンダナさんは約十八年前、短期ビザで来日。二〇〇七年にジャーファさんが
東京入国管理局に入管難民法違反容疑で摘発された。在留特別許可を求めたが認められていない。
判決言い渡し後、マンダナさんは両手で顔を覆い、メリカさんも母の後ろで泣き崩れた。
マンダナさんは「子供の不安な顔を見るとつらい。みんなで日本で暮らしたい」と語った。
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※画像:判決後、傍聴に駆けつけた30人近い友人らに励まされるジャーファさん一家。
東京入国管理局に提出した署名は約3000人分に上る
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