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「ピザって追求するとめっちゃ面白いっすよ」-。羽生市川崎のイオンモール羽生店内にある
イタリア料理店「アロマヴィータ」のピザ職人。細身で今風の27歳は、11日~14日に米・
ラスベガスで行われたピザづくりの技術を競う世界大会で世界一の栄冠に輝いた。日本人
初の快挙だった。
大会では2部門に参戦。優勝したのは、ピザ生地を頭より上で片手で回し続ける時間
を競う「ロンゲストスピン」。もう一つの音楽に合わせ全身を使って生地を操る技を競う「シン
グルアクロバット」では1位と小差の2位だった。
生地を回すパフォーマンスに意味があるのか-。答えは、「ある」そうだ。
競技のために小麦粉と水などの配合を少しずつ変え80種類以上の生地を試作した。
練習後はピザにして食べた。こうした積み重ねは、味の面でも水と小麦粉の黄金比を見つけ
出すことに繋がるのだという。
大会に向け、閉店後の午後11時から午前4時ごろまで練習して帰宅、翌午前8時には
出勤するといったハードな日を送った。努力は惜しまなかった。
初めから、これほどピザにのめり込んでいたわけではなかった。調理学校に在学中は夜遊びの
毎日。「調理には、まったく興味がなかった」という。「ピザが人生のすべて」と、一変したのは21
歳のときだった。
当時務めていた店で、生地を頭より少し高く振り上げて伸ばすと、子供が「すごーい」と声を上げた。
「真剣にやったら喜んでくれてうれしかった。曲がっていた人生があの一言で変わった」
目指すは技術でも味でも世界一のピザ職人。「技術がなければおいしいピザはつくれない」と信じ、
今日も生地を回し続ける。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)