09/03/25 17:28:34 0
・3年前の4月、民主党代表に選ばれた小沢氏は、記憶に残る演説をした。映画「山猫」の「変わらずに
生き残るためには、変わらなければならない」という名セリフを引用し、「まず、私自身が変わらなければ
なりません」と宣言したのだ。果たして小沢代表は3年間で変わったのか。
小沢代表の続投表明は、政治の師である田中角栄元首相、後見人だった金丸信元自民党副総裁を
失脚に追い込んだ東京地検特捜部に宣戦布告したことを意味する。
同時に、次期衆院選での政権奪取を目前に控えたいま、党代表を辞することは政治的死を意味すると
判断したのだろう。
田中元首相が、ロッキード事件で逮捕された後も派閥を拡大し、「闇将軍」といわれるほど権勢をふるった
昔と違い、政治資金規正法が厳しくなり、国費から多額の政党助成金が交付される今では、党の主要
ポストを握っていないとカネも人事も思う通りに差配できない。仮に無役になれば、政治的影響力は格段に
小さくなるはずだ。起訴されても裁判がすべて終了し、刑が確定するまでは推定無罪だというのもその通りだ。
今回の判断は、政治家・小沢一郎の我を貫くという意味では、筋が通っていると私は思う。
だが、民主党を率いるトップの決断としては、いただけない。代表に居座ったまま裁判が始まれば、
「検察対民主党代表」の構図が鮮明となり、自民党に比べて清廉さが売り物のはずの民主党に
計り知れないダメージを与えるはずだからだ。
もっといただけないのは、民主党幹部と、テレビによく出てくる一部のコメンテーターの面々だ。
彼らは、「政治資金規正法違反という形式犯で野党第一党の党首の秘書が逮捕されたのはおかしい」
という「国策捜査」批判を繰り返しているが、この論理こそおかしい。(>>2-10につづく)
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