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“食材”として昆虫に親しむことで、自然環境や食の問題を見つめ直そうと、
21日、昆虫料理を食べる会「バグパックンおきなわ」が発足した。
「バグ」は英語で虫の意。
同日、那覇市の森の家みんみんで試食会が開かれ、親子連れなど約50人が参加した。
初めて昆虫を食べる人が大半を占める中、昆虫入りのギョーザやピザ、ゴーヤーチャンプルーを作り、
未知なる味に挑戦、新たな食の可能性を体感していた。
同会は県内で自然ガイドを務める松葉孝雄さんの呼び掛けで実現した。
東京で昆虫料理研究会を設立し、昆虫食の普及を進める内山昭一さんの活動に共感し、
沖縄での設立を企画した。
「年配の人からは戦後ぐらいまでセミを食べたこともあると聞くが、今の若い人は
虫を食べた経験がほとんどない」と松葉さん。
「虫を食べるとなると、その生態やすんでいる環境を知らなければ捕ることができない。
より掘り下げて虫を理解する必要がある。食べることは、自然を見つめ直すための
一つのアプローチにもなる」と話す。
内山さんによると、昆虫食は栄養価バランスが良く、飼育効率にも優れ、宇宙食としての可能性も
注目されている。長野市出身で昔からハチの子などの昆虫食に慣れ親しんできた内山さんは
「食の問題がクローズアップされる中、身近な所から食を考えたいと思った。
沖縄は1年を通じ温暖で昆虫食にはぴったりの風土」と可能性を指摘。
この日の食材は、内山さんから送られたオオスズメバチやクマゼミの幼虫、
タイワンツチイナゴのほか、沖縄で捕れたムカデやモンシロチョウの幼虫、ダンゴムシ、クモなど。
子どもたちが近くの末吉公園で捕ったバッタも調理した。
昆虫はいったん素揚げにした上で、ピザやヒラヤーチー、ギョーザの具として活用した。
モンシロチョウの幼虫の素揚げを試食した参加者からは「野菜のかき揚げのような感じ。
キャベツの味がする」との感想も。イナゴは「香ばしく、食感がいい」と好評だった。
ソース:毎日新聞
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