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東京都江戸川区で、衰弱して車道をふらついていた1匹の老猫が保護された。
両目を失明していたが、住民らは動物病院の手配や引き取り手探しに奔走。殺処分を免れる
“命のリレー”がつながり、千葉県の女性宅で余生を送ることになった。
12日午前。西葛西の船堀街道沿いにある配管修理会社の男性社員は、窓外のアメリカン
ショートヘアに気づいた。疾走してきたトラックが危ないところで急停車。運転手は猫を抱き、
歩道沿いの公園に移した。
猫がまた車道へ出ようとしたので、男性の同僚、佐治美和子さん(45)が事務所内に猫を入れた。
毛はよれよれで、やせこけていた。餌をやると「すごい勢いで食べた」という。佐治さんは動物
愛護協会や、都環境衛生課の動物管理係に電話。近所の「とおやま犬猫病院」は休診日
だったが、頼み込んで診てもらった。都は「江戸川区南部地区ペットクラブ連絡会」の柏木勇会長に
連絡。会内の愛猫家グループ「ネコの会」の平井比佐子代表が病院に足を運んだ。
10歳以上のメスで、両目は視神経の炎症で最近失明していたことが判明。レントゲン検査で左の
肋骨(ろっこつ)5本に骨折跡が見つかった。遠山和人院長は「体のやわらかい猫が5本も骨折
するのは不自然。虐待の疑いもある」と話す。
引き取り手がないと殺処分される。「何とか飼い主になってくれませんか」。平井代表が翌13日、
千葉県柏市の愛猫仲間、大森千代子さん(63)に頼むと、快諾してくれた。
トラック運転手、配管会社員、獣医師、都職員、愛猫家。柏木会長は「平井さんも含め、誰か1人
でもいなかったら、猫の命は助からなかった」と話す。
老猫は「ネコの会」の松本トミカさん(66)がしばらく預かり、22日午後、大森さんに引き渡された。
大森さんは「せっかく助かった命。最期まで幸せに暮らしてほしい」と話している。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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