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生息する世界最長寿級「千年サンゴ」を守ろうと呼びかけた、オニヒトデの一斉駆除が20日、
徳島県牟岐(むぎ)町沖の牟岐大島周辺の海域であった。
全国各地からボランティアや、地元の「クラブノアむぎ」スタッフら中級以上のダイバー55人が潜り、
1日かけてオニヒトデ276個を駆除した。今後も定期的に駆除を続ける。
千年サンゴをシンボルにした町おこしに取り組んでいる「牟岐千年サンゴの発掘隊」が主催した。
2月半ばの調査で、オニヒトデが大量に発生し、千年サンゴには被害は及んでいなかったが、
サンゴの半数近くが食い荒らされていることが分かった。
猛毒性から駆除に専門技術が必要なため、熟練ダイバーに協力を呼びかけた。
ダイバー55人は漁船7隻に分乗し、午前と午後の2回、千年サンゴが生息する内湾など、
2月の調査で被害が多く見られた4カ所を中心に駆除をした。
鉄挟みを持って2人1組で潜り、サンゴに張り付いたオニヒトデをかごに入れた後、船の上へ引き揚げた。
駆除したオニヒトデを港の岸壁に並べて点検したところ、30センチ以上が35(最大45センチ)、
30~20センチが174、20センチ以下が67だった。
千年サンゴには被害は見られなかった。
だが、発掘隊の事務局長、水上雅晴・モラスコむぎ館長は「オニヒトデの繁殖状況から駆除を今後も続けなければ、
食害を受ける可能性が高い」と警戒する。
千年サンゴは高さ9メートル、根元の周囲31メートル、クリスマスツリーのような形状で海底18メートルから
そびえ立っている巨大なコブハマサンゴ。
「世界でも最長寿と見られ、大きさは国内最大級」というのが専門家の鑑定だ。
朝日新聞 2009年3月22日3時2分
URLリンク(www.asahi.com)
海中のオニヒトデを鉄挟みとかごで撤去するダイバー=牟岐町沖の牟岐大島周辺、牟岐千年サンゴの発掘隊提供
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海中から駆除したオニヒトデを点検するダイバーら=牟岐町灘の古牟岐港
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