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「Suica(スイカ)」「PASMO(パスモ)」などのICカード乗車券をタッチして改札を通過する際、
機械が読み取りに失敗すると、知らぬ間に割高な運賃を引き落とされるケースがあることが分かった。
◆乗り換え改札タッチ失敗で遠回り計算に◆
「改札を通過しなかった」と判断したコンピューターが、改札のない「ノーラッチルート」を通ったとして、
わざわざ遠回りのルートで運賃を計算してしまうためだ。
JR東日本など鉄道各社はこうしたトラブルの発生を2年前から把握しながら、システム改善や注意喚起を行っていなかった。
東京都調布市の会社員男性(60)は今年1月、長男の使ったパスモの履歴を見て驚いた。
京王線から乗り継いだJRの新宿―赤羽間で、通常運賃(210円)の倍以上にあたる500円が引き落とされていたのだ。
駅に問い合わせたところ、JR埼京線1本で行けるはずの赤羽に行くために、都営線の白金高輪(港区)、
東京メトロ東西線の中野(中野区)などを経由していたことになっていた。
JR東が調査したところ、新宿で京王線からJRに乗り換える際、改札機がカード情報の読み取りに失敗。
改札通過記録がないまま赤羽で下車したため、コンピューターが、改札を通らずに赤羽駅に到着するルート=図=を
勝手に推定したという。
通過したことになっている駅は京王線と都営線、都営線とメトロ、メトロとJRの間で、
いずれも改札がないまま乗り換えのできる駅だった。
JR東によると、同様のトラブルは、スイカとパスモの共通利用がスタートした2007年3月以降発生しているが、
件数は公表せず、乗客から申し出があれば個別に駅で対応している。
今回のように明らかに不自然なルートであれば返金に応じているという。
(続く)
(2009年3月21日15時27分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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