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★二階氏地元の南紀白浜空港工事費 「西松」が5割受注 和歌山
ダミー(隠れみの)政治団体を使った違法献金が問題となっている準大手ゼネコン「西松建設」が、
二階俊博経済産業相の選挙区内にある「南紀白浜空港」建設で二十九件、工事費の約半分に相当する
約百七十三億円もの工事を受注していたことが十六日、本紙の調べで明らかになりました。
県営南紀白浜空港は和歌山県白浜町にあり、二階氏の選挙区である衆院和歌山3区内にあります。
中選挙区時代の二階氏の選挙区である旧和歌山2区も同様です。
西松建設は、一九九〇年から九四年にかけ、空港新設のための「本体土工工事」(二十五億八千七百万円)を
大林組などとの共同企業体(JV)で受注しています。
西松建設単独分もあわせると二十九件の工事を相次いで受注し、約百七十三億円の工事を受注していました。
県の県土整備部によると、同空港の新設や滑走路延長の工事費はおおよそ三百三十六億円。
工事費全体の約五割に、同社がかかわったことになります。
同社が受注にいたった経緯について、県の担当者は「文書の保存期限が過ぎているため、
入札の形態については、わからない」としています。
西松建設の工事経歴書によると、国保日高総合病院救急・手術室棟増築工事(十六億九千万円)、
印南小学校校舎大規模改造工事(約二億円)など、衆院和歌山3区内の公共工事を多数受注しています。
二階氏と西松建設をめぐっては、西松のダミー団体が、二階氏の資金管理団体「新政経研究会」に
九五―九八年に計七百八十万円を献金。二階氏が代表を務める自民党二階派の政治団体「新しい波」の
パーティー券八百三十八万円分も購入しています。
南紀白浜空港の利用者は年間十四万人ほど。
名古屋便や福岡便などの撤退が相次ぎ、JAL東京便の一路線のみの運航で利用者は低迷しています。
しんぶん赤旗 URLリンク(www.jcp.or.jp)